試合の考察は時系列(試合時間)に従って行います。
動画内で説明されている事項は、基本的には触れず重要だと思う部分について考察していきます。
[2:38]この時点でグレイブスもリー・シンもレベル3になっています。この時重要となるのは、相手のリー・シンがレベル3で
どのように動くかを考える事です。
青バフからスタートしているだろう事は分かっていますので、この時リー・シンが取れる選択肢は5つ。
①トップへのガンク
②ミッドへのガンク
③相手ジャングル(青チーム)への侵入
④自陣ジャングルでのファーム
⑤川のスカトルを取りに行く
まずトップとミッドのレーン状況を見てみましょう。トップはシェンが少し押しており、ミッドは真ん中でウェーブがぶつかっているのが
分かります。赤チーム(リー・シン)サイドから見るとトップもミッドもハードCC(身動きが取れなくなるCCスキル)がないため、ガンクは
厳しい状況であると言えます。
その為Dopaも③を警戒してグレイブスのQスキルを温存しているのでしょう。
ただ③はハイリスクな選択肢のため④⑤が有力な選択肢となると思います。
[2:54]トップのワードにリー・シンが映りました。実際には①の選択肢を選んだようです。
ここで重要なのはDopaがリー・シンがマップに映ってすぐに気が付いている事です。
モンスターを狩っているときでも常にマップを見るようにしましょう。また、Dopaはトップに寄る素振りを見せていません。青バフを狩れていないためマナが無いことも一つの理由ですが、
仮にここでシェンがガンクでやられてしまったとしても、カエルを狩り終えてレベル4になることで、リー・シンに対して
アドバンテージを作ることが出来る事も考えるべきでしょう。
ジャングルは複数の選択肢の中からより良い物を選び続けるロールです。先のリー・シンの例しかり、大抵の状況でジャングルの取れる選択肢は複数存在します。
目先の利益ばかりを追うのではなく後に続く有利を取れるように考える必要があります。
[3:16]グレイブスとリー・シンが遭遇していますが、レベル差によってリー・シンは戦うことが出来ません。
ラプタースタートして、ジャングルを狩っていただけで無条件でスカトルを取ることが出来ました。
動画のコンセプトである「レベルの力」を押し付けた形と言えます。
またリー・シンはグレイブスから逃げなくてはならないため、ラプターも諦めざるを得ません。
[3:45]さりげなくワードが置かれていますが、このワードは大変重要です。相手のジャングルに侵入するのはとてもハイリスクな選択肢だからです。
相手のレーナーの方がカバーに来る距離が近いためどのルートから近づいてきているのかを把握できるかどうかで逃げられるかどうか
が左右されます。しっかりと自衛しましょう。
[4:13]ここのDopaの解説はジャングルというロールにおいて最重要な要素の一つです。
つまり
「相手ジャングラーの位置の予測」について解説されています。
相手ジャングラーに限らず、敵の位置の把握は極めて重要で、中盤以降のゲームメイクにも関わってきます。
最も簡単な方法は「ワード」です。
相手の位置情報から取り得る選択肢をピックアップし、その中から最も利益の大きいものを選択していくのがこのゲームの根幹です。
その為、出来るだけ確度の高い情報を収集する必要があります。しかしレーナーの置ける
の数には限りがあります。
サポートの人は必ず
を買いましょう。
ここで何が重要なのかというと、
「相手ジャングルへ侵入した結果として相手ジャングラーの位置が分かった」ということです。
相手ジャングルに侵入することはハイリスクな選択肢ですが、ハイリターンな選択肢でもあります。
マップコントロールの面に絞って考えると
①自分をワード代わりに視界を取ることが出来る。
②相手ジャングルのモンスターが存在するかどうか確認出来る。
①から自分のいるサイドに相手がいなければ、相手が逆サイドのジャングルにいることがわかり、②から相手が今後どのように
ファームを行うかを予測することが出来ます。可能であれば「ワード」が置ければなお良いでしょう。
今回は自分で相手ジャングルモンスターを狩っているため、すぐに復活しないことが確定しており、相手がボットサイドにいる
事が確実に分かっています。
限りある
だけでは得る事の出来ない相手の位置情報を、自分で相手ジャングルに侵入することで
得る事が出来ます。そういった意味でもカウンタージャングルは大きな意味を持っています。
そしてラプターからスタートする事により、相手ジャングルに侵入する際のハイリスクな部分を序盤の「レベル」のアドバンテージで
相殺してより安全に行う事に成功していると言えるでしょう。
[6:10]相手のラプターを奪いに行く途中でミッドへと進路を変更しています。
これもマップで常に状況を確認している事によってミッドへ行く選択肢が出現しています。
特にジャングルをプレイしている時は常に、より良い選択肢が転がっていないかマップをよく見るようにしましょう。
また場合によってはマップだけでなく、そのレーンへ画面を移すことも必要です。
[9:13]相手のラプターが湧いたため自陣のモンスターを無視してラプターを奪いに行っています。
繰り返しになりますが、この場合は自陣のウルフを狩るよりも、相手のラプターを奪う方がより良い選択肢となるためです。
[12:48]ここでの解説は、この戦法の優位性を強く表しています。
ファームをメインに据えたジャングルのプレイスタイルについて、味方が強いから、味方が安定しているからこそ成り立っているのだと
批判する意見をよく目にしますが、それは終始自陣のジャングルを狩り続けるスタイルについて的を得た指摘でしょう。
しかし、この戦法の強みは、自身の成長を促しながら相手ジャングラーのガンクプレッシャーを減衰しているところにあります。
相手ジャングルに侵入することで、相手ジャングラーの位置を特定しガンクされるレーンを予測し、
また相手の経験値とゴールドを奪うことで戦闘能力を低下させています。
これらの要素がレーンへの大きな助けとなっていることは疑いようがありません。
当然レーンがぼろ負けすることはあるでしょうが、同じレート帯にいる以上、
ジャングラーの介入なしに、毎回毎回味方が負け続ける事は
ありません。それは幻想です。
実力が拮抗しているレーンにジャングラーが一度介入することで一気に流れが傾くことはありますが、これは気づいていない
ジャングラーにも責任があるのです。レーンにばかり責任を押し付けるのはやめましょう。
そしてそんなレーンに気付くことが出来れば、それはチャンスです。今度は逆に自分が介入することで大きな有利を呼び込めます。
相手ジャングラーのガンクプレッシャーを抑える事が出来れば、上のような状況を未然に防ぐことに繋がり、仮に自分がガンクしていなかった
としても大きく勝利に貢献していると言えるでしょう。
確かにその通りですね。基本的な部分が分かっている人であればDopaの解説内容と自身の知識から試合全体の流れが分かるかと思います。
ただ勘違いしてほしくないのは、全体を通してDopaの解説を批判するような内容で書いてはいません。
先にも示している通り、自身の中で整理をつける目的が一つ。
自分では気づけなかった重要な考え方や知識があれば、こちらのコメント欄で示してもらえればスキルアップにつながるかなと思ったのがもう一つの目的です。
よろしければ、是非有意義な議論を出来ればと思います。よろしくお願いします。
こんなの書いてる暇あったら新しいルートでも開拓したら?
目新しい訳でもないし建設的でもない。それこそもう少し有意義な内容で投稿したら?