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Dopa先生のグレイブスジャングル動画考察

執筆者: メーベル (最終更新日: 2017-04-10 18:05:49)

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イントロダクション
最近Youtubeに素晴らしいジャングルの解説動画がアップされました。
また大変ありがたいことに、こちらの動画に日本語の字幕を付けて下さった方がいらっしゃいます。


롤잘알교실' 도파의 정글 그레이브즈 강의 #EP4 DOPA JUNGLE GRAVES GUIDE(元動画)
https://www.youtube.com/watch?v=V7Zg6DTZVjk

DOPA教室 エピソード4 グレイブスジャングル講座(goruさん訳)
https://www.youtube.com/watch?v=RFteruDjfTo


こちらの動画はパッチ7.6現在トップメタのジャングラーであるグレイブスでどのように試合をキャリーしていくのか。
について解説されています。方法論は動画内で詳しく説明されていますのでそちらをご覧下さい。



本ガイドでは、動画中盤の実際の試合をDopa(青チーム)サイドから考察していく事で、
方法論の理解を深め、ジャングラーのスキルを向上させる事を目的としています。
考察部分はかなり長くなってしまっていますがお付き合い頂けましたら幸いです。

また本ガイドは自分の頭の中を整理してまとめるために書いたものであり、皆さんとの議論を通してスキルアップを狙うための
叩き台としても利用したいと思っています。是非積極的なコメント欄への書き込みをよろしくお願いします。
Dopa先生の解説おさらい
まず実際の試合の考察に入る前に、動画において解説されていた方法論について重要な部分をおさらいします。


ジャングルのスタートはラプターから! 
 今回の動画の最重要部分と言っていいでしょう。ラプターからスタートすることによって5キャンプ狩るだけで
 レベル4になることが出来ます。バフスタートをするとレベル4になるために6キャンプ狩る必要があるため、相手が
 バフスタートしている場合、それだけでアドバンテージを得ることが出来ます。


相手のジャングラーの位置を予測する
 これはジャングルをプレイする上で常に意識する必要がある要素です。
 動画でも解説されてる通り、ゲーム序盤の動きは特に分かりやすく、自分が狩ったキャンプの数から凡その位置を把握
 出来ます。そこから考えられる相手の動きは常に意識しましょう。


カエルを倒してレベル4になったら相手のラプターへ
 ラプターは数が多く、また攻撃力も高いため適性の低いジャングラーは敬遠しがちなキャンプです。楽に狩れるアドバンテージ
 を生かして相手のジャングルにお邪魔しましょう。
 この時重要となるのが①の要素で、相手がバフスタートをしていた場合、相手とジャングル内で遭遇したとしても1レベル分の
 アドバンテージが存在します。基本的に1対1で負けることはないので、ガンガン踏み込むことが出来ます。


一度帰った後は同じルートで相手ジャングルへ
 同じルートを通ってキャンプを狩っていくと、実際にキャンプが湧く前からそのモンスターの方へと移動を始めることが出来ます。
 相手はそのキャンプがいつ湧くのかを把握することが出来ないため、相手が来る前に狩ることが出来ます。
 これが1度キャンプを奪うことが出来ればその後、延々と奪い続けることが出来る理由です。
 
 Dopa先生が自陣のゴーレムを全て倒しきらずにジャングルを回ってる理由も、相手より早く動けるアドバンテージを維持するためです。



この方法論で重要な点は、常に相手ジャングラーよりもアドバンテージを得ている(「強い」)状態を維持しながら、相手よりも早く
相手のジャングルを狩り続ける事にあります。
ラプターからスタートすることで「レベル」の有利を作り出し、「強い」状態を相手に押し付け続けるのが根幹です。

以上のことを踏まえて実際の試合の考察を行っていきます。
Dopa視点(青チーム視点)試合考察
試合の考察は時系列(試合時間)に従って行います。
動画内で説明されている事項は、基本的には触れず重要だと思う部分について考察していきます。


[2:38]
この時点でグレイブスもリー・シンもレベル3になっています。この時重要となるのは、相手のリー・シンがレベル3で
どのように動くかを考える事です。
青バフからスタートしているだろう事は分かっていますので、この時リー・シンが取れる選択肢は5つ。

①トップへのガンク
②ミッドへのガンク
③相手ジャングル(青チーム)への侵入
④自陣ジャングルでのファーム
⑤川のスカトルを取りに行く


まずトップとミッドのレーン状況を見てみましょう。トップはシェンが少し押しており、ミッドは真ん中でウェーブがぶつかっているのが
分かります。赤チーム(リー・シン)サイドから見るとトップもミッドもハードCC(身動きが取れなくなるCCスキル)がないため、ガンクは
厳しい状況であると言えます。
その為Dopaも③を警戒してグレイブスのQスキルを温存しているのでしょう。
ただ③はハイリスクな選択肢のため④⑤が有力な選択肢となると思います。



[2:54]
トップのワードにリー・シンが映りました。実際には①の選択肢を選んだようです。
ここで重要なのはDopaがリー・シンがマップに映ってすぐに気が付いている事です。

モンスターを狩っているときでも常にマップを見るようにしましょう。

また、Dopaはトップに寄る素振りを見せていません。青バフを狩れていないためマナが無いことも一つの理由ですが、
仮にここでシェンがガンクでやられてしまったとしても、カエルを狩り終えてレベル4になることで、リー・シンに対して
アドバンテージを作ることが出来る事も考えるべきでしょう。

ジャングルは複数の選択肢の中からより良い物を選び続けるロールです。

先のリー・シンの例しかり、大抵の状況でジャングルの取れる選択肢は複数存在します。
目先の利益ばかりを追うのではなく後に続く有利を取れるように考える必要があります。



[3:16]
グレイブスとリー・シンが遭遇していますが、レベル差によってリー・シンは戦うことが出来ません。
ラプタースタートして、ジャングルを狩っていただけで無条件でスカトルを取ることが出来ました。
動画のコンセプトである「レベルの力」を押し付けた形と言えます。
またリー・シンはグレイブスから逃げなくてはならないため、ラプターも諦めざるを得ません。



[3:45]
さりげなくワードが置かれていますが、このワードは大変重要です。相手のジャングルに侵入するのはとてもハイリスクな選択肢だからです。
相手のレーナーの方がカバーに来る距離が近いためどのルートから近づいてきているのかを把握できるかどうかで逃げられるかどうか
が左右されます。しっかりと自衛しましょう。



[4:13]
ここのDopaの解説はジャングルというロールにおいて最重要な要素の一つです。
つまり「相手ジャングラーの位置の予測」について解説されています。

相手ジャングラーに限らず、敵の位置の把握は極めて重要で、中盤以降のゲームメイクにも関わってきます。
最も簡単な方法は「ワード」です。
相手の位置情報から取り得る選択肢をピックアップし、その中から最も利益の大きいものを選択していくのがこのゲームの根幹です。
その為、出来るだけ確度の高い情報を収集する必要があります。しかしレーナーの置けるの数には限りがあります。
サポートの人は必ずを買いましょう。


ここで何が重要なのかというと、「相手ジャングルへ侵入した結果として相手ジャングラーの位置が分かった」ということです。
相手ジャングルに侵入することはハイリスクな選択肢ですが、ハイリターンな選択肢でもあります。
マップコントロールの面に絞って考えると

①自分をワード代わりに視界を取ることが出来る。
②相手ジャングルのモンスターが存在するかどうか確認出来る。

①から自分のいるサイドに相手がいなければ、相手が逆サイドのジャングルにいることがわかり、②から相手が今後どのように
ファームを行うかを予測することが出来ます。可能であれば「ワード」が置ければなお良いでしょう。
今回は自分で相手ジャングルモンスターを狩っているため、すぐに復活しないことが確定しており、相手がボットサイドにいる
事が確実に分かっています。


限りあるだけでは得る事の出来ない相手の位置情報を、自分で相手ジャングルに侵入することで
得る事が出来ます。そういった意味でもカウンタージャングルは大きな意味を持っています。

そしてラプターからスタートする事により、相手ジャングルに侵入する際のハイリスクな部分を序盤の「レベル」のアドバンテージで
相殺してより安全に行う事に成功していると言えるでしょう。



[6:10]
相手のラプターを奪いに行く途中でミッドへと進路を変更しています。
これもマップで常に状況を確認している事によってミッドへ行く選択肢が出現しています。
特にジャングルをプレイしている時は常に、より良い選択肢が転がっていないかマップをよく見るようにしましょう。
また場合によってはマップだけでなく、そのレーンへ画面を移すことも必要です。



[9:13]
相手のラプターが湧いたため自陣のモンスターを無視してラプターを奪いに行っています。
繰り返しになりますが、この場合は自陣のウルフを狩るよりも、相手のラプターを奪う方がより良い選択肢となるためです。




[12:48]
ここでの解説は、この戦法の優位性を強く表しています。
ファームをメインに据えたジャングルのプレイスタイルについて、味方が強いから、味方が安定しているからこそ成り立っているのだと
批判する意見をよく目にしますが、それは終始自陣のジャングルを狩り続けるスタイルについて的を得た指摘でしょう。


しかし、この戦法の強みは、自身の成長を促しながら相手ジャングラーのガンクプレッシャーを減衰しているところにあります。
相手ジャングルに侵入することで、相手ジャングラーの位置を特定しガンクされるレーンを予測し、
また相手の経験値とゴールドを奪うことで戦闘能力を低下させています。
これらの要素がレーンへの大きな助けとなっていることは疑いようがありません。

当然レーンがぼろ負けすることはあるでしょうが、同じレート帯にいる以上、ジャングラーの介入なしに、毎回毎回味方が負け続ける事は
ありません。それは幻想です。
実力が拮抗しているレーンにジャングラーが一度介入することで一気に流れが傾くことはありますが、これは気づいていない
ジャングラーにも責任があるのです。レーンにばかり責任を押し付けるのはやめましょう。
そしてそんなレーンに気付くことが出来れば、それはチャンスです。今度は逆に自分が介入することで大きな有利を呼び込めます。


相手ジャングラーのガンクプレッシャーを抑える事が出来れば、上のような状況を未然に防ぐことに繋がり、仮に自分がガンクしていなかった
としても大きく勝利に貢献していると言えるでしょう。
考察まとめ
動画で紹介されている戦法における重要な要素は、

相手より「強い」状態を作り出す。
 今回はジャングリング性能の差から「レベル」の有利を作り出していました。


相手ジャングルにカウンターを仕掛ける。 
 相手の経験値とゴールドを奪い、相手ジャングラーを弱体化しつつ、その位置を特定することでガンクプレッシャーを減少させています。


同様に相手ジャングラーに仕掛け続ける。
 相手は徐々に差を付けられて身動きが出来なくなっていきます。この戦法は味方への依存度が低いのもソロQに適性の高い戦法と
 言えるでしょう。


従ってこれらの条件を満たすことが出来ればチャンピオンはグレイブスである必要もありません。
また相手より「強い」状態があればいいので、その根拠が「レベル」である必要もないでしょう。
他のチャンピオン・状況に応用することでまた一つステップアップすることが出来ます。


では逆に仕掛けられた側はどのように対処するべきなのか。方法は二つ。

ジャングルのルートを変更する。
 可能であれば自分もラプターからスタートするのが望ましいです。
 経験値面でのビハインドはウルトスキル獲得タイミングのズレを生み、特にそのタイミングでのカウンタージャングルを防ぐのは
 とても厳しいと言わざるを得ませんし、序盤から好きに荒されるのも動画の通りの流れになってしまいかねません。
 もしどうしても無理なのであればせめて相手にラプターを渡さないようなルートに変更しましょう。


自陣ジャングルでのファームをかなぐり捨てて、延々とガンク・キャンプする。
 ガンク成功率の高いレーンに、序盤からガンクを仕掛けることで、ガンクプレッシャーを減衰されないようにする方法です。
 うまくはまればリターンはとても大きいですが、動画序盤のリー・シンのように失敗はとても大きなビハインドに繋がっています。
 必ず成功率の高いレーンにガンクを仕掛けるようにしましょう。


最後に
ここまで長々とお付き合い頂いてありがとうございます。
かいつまんで読んで頂いた方もありがとうございます。

動画解説内の説明と重複する部分もありますが、重要だと思う部分をピックアップしてまとめたつもりです。

よろしければ是非活発な議論をコメント欄に残して頂ければと思います。

執筆者

メーベル



コメント 3件
1.
名無しサモナー 匿名ユーザ ID:5945a753
2017-04-10 17:39:19
dopaの解説に付け加えるとかおこがましいにも程があるにもこの上ないったらありゃしない
2.
メーベル 登録済みユーザ
2017-04-10 17:54:51
コメントありがとうございます。

確かにその通りですね。基本的な部分が分かっている人であればDopaの解説内容と自身の知識から試合全体の流れが分かるかと思います。
ただ勘違いしてほしくないのは、全体を通してDopaの解説を批判するような内容で書いてはいません。

先にも示している通り、自身の中で整理をつける目的が一つ。
自分では気づけなかった重要な考え方や知識があれば、こちらのコメント欄で示してもらえればスキルアップにつながるかなと思ったのがもう一つの目的です。

よろしければ、是非有意義な議論を出来ればと思います。よろしくお願いします。
3.
名無しサモナー 匿名ユーザ ID:997b19be
2017-04-18 00:27:57
普通のプレイヤーが気づけないものを開拓して説明してくれた動画に便乗して同じこと説明してるだけだよね?
こんなの書いてる暇あったら新しいルートでも開拓したら?
目新しい訳でもないし建設的でもない。それこそもう少し有意義な内容で投稿したら?

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