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シルンゴが書くマークスマン総合評価

執筆者: FD/ゆだんロボ・うらカンポー (最終更新日: 2016-03-15 03:09:58)

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イントロダクション
ADCというロールに興味を持った初心者向けの記事です。
ADC(Attack Damage Carryの略)ってなんだかミニオンをずーっとちまちま狩って、気がついたらサレンダーしている…そんなロールだと思っていませんか?!いいえ、ADCはファームでコツコツ力を蓄え、中盤~終盤に掛けて大暴れしてチームをグッと勝利に導けるやりがいのあるロールなんです!ADCとして選ばれるチャンピオンは概ねマークスマンというジャンルに分類されています。そして、現在LoLにはマークスマンタグが付けられたチャンピオンが25体居ます。果たしてどのマークスマンを選択するべきか?全体としてどんな種類のマークスマンが居るのか?という、マークスマン全体をザッと理解する為の記事です。なお筆者のレートは極めて低いので、各チャンピオンへの理解は決して深いとは言えませんがご了承ください。それは違うぜ!という意見がありましたらドシドシコメントしてください!

マークスマンって?
マークスマンとは遠距離の通常攻撃(Auto Attack:AA)をダメージの主体とするチャンピオンにつく名称で、一般的なマークスマンは物理攻撃(Attack Damage:AD)力を伸ばしていくことでダメージを伸ばしていきます。Botレーンに行きSuppに助けて貰いながら装備を整え、中盤以降の集団戦で継続ダメージを出し続け、最後まで生き残りタワーやインヒビター、ドラゴン・バロンといったオブジェクトを確保するのが主な役割です。

本記事ではこのマークスマンを、ざっくりと三種類に分けます。
-1.スタンダード
-2.癖あり
-3.キワモノ

スタンダードは初心者にオススメ出来る、一般的によく選択される典型的なADCです。比較的難易度の低いものを集めたつもりなので、初めはこのスタンダードから選んでみることをオススメします。

癖ありは少々難しい要素を含むマークスマンです。一癖ある分スタンダードにはない独特の魅力を兼ね備えており、マークスマンに慣れてきてから触るとより一層楽しめるチャンピオンを集めたつもりです。

キワモノは「一応マークスマンタグは付いてるけどADCとしては使わない、別ロールで選ばれる、というか全然使われない」という特殊なチャンピオンです。癖ありよりも一層独特な世界を持っているチャンピオンが揃っているので、メタの移り変わりで時折ひょっこり現れる事がありますが基本的にマークスマンであることは忘れてしまって構いません。
スタンダード
ルシアン
フォーチュン
コーキ

アッシュ
ケイトリン

トリスタナ
ジンクス

以上7体が僕の思うスタンダードなマークスマンです。ADCをピックするときはここから選ぶといいでしょう。それでは各チャンピオンについて詳しく見ていきましょう。
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ルシアン
射程:短い
レーン:強い
集団戦:やや難しい
タイプ:一気にダメージを出す
Eのブリンク(移動スキル)が優秀な半スキルファイター系ADC。スキル後の通常攻撃(AA)が二発に変わるというパッシブを持っているので
→AA→→AA→→AA のようにスキルの間にAAを挟む形で戦うと火力が伸びる。パッシブで変化したAAを使うとEのクールダウンが短くなるので、むやみやたらにスキルとAAを連発していてもブリンクが早く上がり、機動力に長けている。ADCはよく狙われるので立ち位置が非常に重要だが、立ち位置に失敗してもカバーしやすいのがスタンダード入りの理由。
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フォーチュン
射程:標準
レーン:強い(跳弾を当てれば)
集団戦:簡単
タイプ:一気にダメージを出す
Qの跳弾はミニオンをキルしながら跳ねた場合攻撃力が段違いに上がる。後衛ミニオンを一体削っておき、CSと同時に跳弾で敵ADC・サポへハラスを行える。Ultは扇状の巨大な範囲に3秒間を掛けて大ダメージを与えるため、集団戦は味方のイニシエート(開戦)に合わせて安全圏からUltを撃てばいいというお手軽さ。Eの広範囲スローやWによって即時発動するパッシブで移動速度が上がるので逃げ性能も悪くはない。Ultはチャネリング(時間を掛けて詠唱する)スキルの練習になるし、全体的にスキが無いのでスタンダードへ。
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コーキ
射程:標準(Ultは長射程)
レーン:やや強い
集団戦:やや難しい
タイプ:一気にダメージを出す
Qは地点指定、Rは連発可能な長射程の方向指定、Eはチャンピオンが向いている方向へダメージ。射程内の敵に対してQ+R+E+AAの全てを一気に叩き込む事でとんでもないダメージを一気に叩きだせるが、地点指定+方向指定+AAを同時に行うので慣れが必要。ウェーブクリア力(ミニオンを一気に処理すること)に長け、睨み合いの時のポーク(長射程スキルで一方的にダメージを与えること)も学べる。Wがブリンクであり初心者でも位置取りを修正しやすいためスタンダードへ。
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アッシュ
射程:長い
レーン:やや弱い(Lv6以降は高プレッシャーを生み出せる)
集団戦:簡単
タイプ:ジワジワとダメージを出し続ける
AA毎に相手にスローを与えられるTHE 初心者向けチャンピオン。レーンではWを使えば簡単にハラス(相手にダメージを蓄積させる為の攻撃)が出来る。AAモーションが非常に優秀でわかりやすいので、AAキャンセルやカイトといった高度な技術を学ぶのにも最適。Lv6で覚えられるRは射程無限で強力な単体スタンを与える単純明快なスキル。レーンでのGankに合わせる場合はサポートのCC後に当てると命中率がグンと上がる。一方で機動力は低いので狙われると辛いが、上手く相手にスローを与え続ければ逃げることも可能になる。一気にダメージは出ないので、長射程を生かしながら地道に殴り続けるというADCの基礎中の基礎が学べるので堂々のスタンダード入り。個人的にはブリンクが無いのでアッシュを使うとよく死ぬと思うが、勉強になるので諦めずに使ってみてほしい。
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ケイトリン
射程:とても長い(初期値ではADC最長!)
レーン:序盤にとても強い
集団戦:簡単
タイプ:ジワジワとダメージを出し続ける
初期値では全チャンピオン中最長の射程を持つ通常攻撃が全てのチャンピオン。レーンでは一方的に通常攻撃を入れることが出来、AAハラスを学ぶのに最適。この射程の有利を活かして体力差を作り、CS差を作り、勝利していく必要がある。レンジの長さという強力な武器を初めから与えられている分、スキルはややダメージに欠けブリンクスキルを兼ねているEは逆方向に飛んでしまうため少々慣れが必要。マークスマンとは射程を生かして一方的に殴り続けることが基本思想なので、ある意味でケイトリンはもう一体のTHE 初心者向けチャンピオンだろう。ただし中盤戦に入ると他のADC達の強みが現れてくるので相対的に弱くなりがち。
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トリスタナ
射程:標準(初期値では標準だがレベルに応じて射程が伸びていく!)
レーン:やや弱い
集団戦:簡単
タイプ:ジワジワとダメージを出し続ける
レベルに応じて射程が伸びていくTHE 終盤女王。装備も後半になればなるほど整っていくので、終盤戦では無類の強さを発揮する。Rで敵を吹き飛ばし、Wでかなりの距離を移動出来るため機動力も高く自己防衛力が非常に高い。キル・アシストやEを最大スタックまで貯めてダメージを与えるとWのクールダウンが解消されるので、本当に上手い人はキルの度にぴょんぴょん飛び回って敵に絶望を与えていく。装備が整うまで耐え続け、終盤で大暴れするというのはADCというロールの基本思想だ。現在のメタではあまりピックされない(ゲーム展開が早いため)が、是非とも触ってみて欲しいADCである。ミニオンへのトドメの一撃(LastHit:LH)の際に周りに爆風が起きダメージを与えるパッシブがあるため、少々癖がある。
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ジンクス
射程:やや短い(トグルQの射程はスキルレベルに応じて伸びていく!)
レーン:弱い
集団戦:簡単
タイプ:ジワジワとダメージを出し続ける
Qをレベルアップする毎にトグルQ(ミサイル)の射程が伸びていくもう一人のTHE 終盤女王。レーンではトグルQを生かしたAAハラスを行いながら耐え続け、味方のCCに合わせてEや長射程のWといった豊富なCCを使いながら戦う。ブリンクスキルを持っていないので打たれ弱く、自前のCCは迫り来る敵を剥がすのには間に合わない事が多い。しかし、射程無限で距離が伸びれば伸びるほどダメージが増加するR=スーパーメガデスロケットを的確にぶち当てればこぼしたキルも回収出来るのが強み。一度キルを取るとパッシブ効果で驚異的な移動速度を一時的に得られるため、集団戦では1キル取ってからの機動力が尋常ではない。雪だるま式にキルを重ね成長していける、典型的なスノーボール型チャンピオンだろう。トリスタナより耐えるのが大変だが、育った時の万能感はADC随一。
癖あり
ここからは癖のあるチャンピオンを紹介する。踏み込んだ理解が必要なチャンピオン揃いなので、今のところ何故癖ありなのかだけを述べておく。

ヴェイン
シルバーボルトにより同じ対象に3発AAを入れ続けると相手の体力を割合で奪っていく事が可能。普通に書いてるが、この割合確定ダメージは恐ろしい程に強力であり、ADC随一の対Tank能力を誇る。Ult使用中のQは短時間のステルスを与えてくれるため、マークスマンでありながら1v1ファイト性能が高い。ステルスを活かした動きは難しく、射程も長くないのに加えレーンが苦しいので育つ前に腐ってしまう。
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トゥイッチ
彼はADCでありながらQで自身を一定時間後ステルス化することが可能であり、マークスマンなのに奇襲が得意。これぞ癖アリといった感じか。
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ドレイヴン
Qを使用することでAAに強烈なダメージを追加するが、その代わりにAA毎にバウンドする剣を拾い続ける必要があり一人お手玉状態。初心者は拾う事だけ考えていても落っことしまくるだろう。
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ヴァルス
Qはチャージ式の長射程スキル。彼の強みはQによるポークだが、他のADCにだいたいお株を奪われているため殆ど見かけない。
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エズリアル
Eで自由自在に飛び回りながらオンヒットエフェクトのQを当て続けるスタイリッシュボーイ。スキルが当たれば強い。逆に言うと、ADCなのにスキルが当たらないととっても弱い。1v1性能も高くバースト・ポーク等強みは多岐に渡るが、それ故に使いこなすのは難しい。特にEがあまりにも優秀なため過信して死ぬ。
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シヴァー
とにかく射程が無いので集団戦でダメージを出すのが難しい。QやWによる驚異的なウェーブクリア能力も、初心者には使い所がわかりづらいかもしれない。極めつけのRはタイミングを間違えれば味方を死線に送り込むだけであり、Eのシールドで敵のCCを防がなければレーンではあっというまにマナが枯れる。
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カリスタ
全ADC最低級の基礎攻撃速度のせいでとにかくCSが大変。パッシブやUltも独特であり、サポートとの連携が取れなければ全く真価を発揮出来ないだろう。ハリケーン完成後の機動力は逆に手に負えず、生命線であるEのタイミングも難しい。
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クイン
ひとりアサシン。Eからパッシブを消費しQ、パッシブ消費でとんでもないダメージが出る。射程がないのに加えADCらしからぬ動きが適しているので癖アリに分類。
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コグ=マウ
評価し辛いが…Wが全てだろうか。攻撃速度が尋常でなく伸びる代わりに機動力がほぼ皆無である。サポートやチームが一丸となって守ってくれれば輝くが、ソロや初心者には厳しいだろう。
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この二人に関しては独特のリロードシステムを持っているマークスマンであり、僕はこのリロードシステムが大の苦手なので実際全然分からないが、わからないなりに書いていきます。
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グレイヴス
JgかTopが主戦場。二発リロード式のショットガンを操るハードボイルドなおじさん。とんでもないバーストと意外にも高い耐久力を持つ半メレー半レンジのチャンピオン。AAも独自の仕様であり、命中毎にジャングルクリープはノックバックする。今後もADCとしてリロード式のチャンピオンが追加されていく可能性はある(Jhinのようにね!)のでいずれ慣れなければいけないと思っていたりする。
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ジン
一応ADCがメインで収まったみたい。新チャンピオンなので評価はし難いが、驚異的な射程を持つUltとW、四発リロード式のAAが特色か。四発目は必ずクリティカルし、Eを絡めた場合のバースト力は意味不明なレベルである。リロード式のチャンピオンはこの2体しか居ないため、手を出すのは後からでいいかなぁという印象。
キワモノ
もはや「お前ってマークスマンだったんだ」と思われているような連中。だいたい別レーンが主戦場。

アーゴット
主戦場はTop...というよりも寧ろ、様々な場所でネタにされることだろうか。Rのハイパーキネティックポジションリバーサーは声に出したい日本語ランキングで上位に登ったとか登ってないとか。タンキ―なADCという構想はなんとなく分かるのだが、それ以上にUltが意味不明過ぎて使い所が分からない。硬く仕上げてTopで運用するのが吉だろう。一応物理ダメージを積んでいく。
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ティーモ
主戦場はTop...というよりも寧ろ、様々な場所でネタにされることだろうか。実際EによるAAへの毒継続ダメージ追加やQのブラインドで、よく近接チャンピオンが来るTopレーナーでは序盤になかなかの強さを誇る。魔法ダメージ系のビルドが一般的。ただし集団戦での立ち回りは難しく、本人は柔らかい。立ち止まっているだけでステルス化出来るが、それを使いこなすのもまた難しいだろう。というより、公式からイジられまくっている憎まれ系愛されキャラクターなので、グッズが山程あったりする。半ばマスコット的存在。
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アジール
SHURIMA!!Midで戦う皇帝サマである。Wで砂の戦士を召喚し、戦士の範囲内へAAを指定すると代わりに戦士が殴ってくれる。ADCが物理ダメージを担うのが一般的なので、そもそも魔法ダメージが伸びていくAzirはBotではめったに見られない。ときたまプロ選手がお遊びでBot運用しているので、別に無理という訳ではないらしい。ゲロ吐くほど難しいので初心者は絶対に触らないように。火傷しちゃうよ。
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キンドレッド
オオカミさんとヒツジさんがセットになった不思議な雰囲気を持ったチャンピオン。主戦場はJg。範囲内では効果時間中、どんなにダメージを受けても一定以下の体力にならないというRによって戦局を覆すこともある。物理ダメージが主流か。
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ナー
怒りゲージが貯まると巨大な獣へと変身するパッシブが独特。主戦場はTop。巨大化中のRは強烈な範囲CCであり、チャンピオンを壁にぶつけるとスタンさせ一気に壊滅させるロマンを秘めている。ダメージ云々というより、とにかく硬く仕上げる。
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ジェイス
Rを使って武器を近接・遠距離形態へと切り替えられる特殊なチャンピオン。そのせいで使用可能なスキルは3×2=6種類である。ややこしいし難しい。主戦場はTop。ダメージも積んでいくのでわりと打たれ弱く、しかし近接する必要があるためタイミングが難しい。使える人はとにかく使えるが、そうでないひとはトコトンダメという印象。玄人好みか。物理ダメージを積む。
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ケネン
haiyaaaa!!!ちっちゃくて素早い忍者である。某ピ○チュウをリスペクトしたかのごとく雷を身にまといながら高速移動するWや手裏剣Qによって雷スタックを貯め、スタンさせることが出来る。主戦場はTop。一時期、ほんの一瞬だけFnaticというチームがケネンをADC枠で採用していた。チーム構成とメタによってはほんの一瞬輝くことがある、というだけでADCとしては今はとんと見ない。というより、Topとしてもあまり見かけないが。魔法ダメージを積む。
コンクルージョン
スタンダードのチャンピオンの並び順には実は少々意図が込められていて、筆者としては上から順にチャンピオンを触っていくことをオススメする。ブリンクを持ったやや短射程のADCでポジショニングを学び、長射程のチャンピオンでAA主体の感覚に親しんでゆき、最後には王道のレートキャリー型のADCで終盤に試合を破壊する楽しさを味わって欲しいというのがその意図だ。とはいえ、気になったチャンピオンがいたら使っていくべきだ。ADCは敵全員から極めて高い殺意を向けられ、自身は柔らかいので初めのうちは瞬間的に殺されてしまうだろう(ホントはサポートにも責任があるんだけど、初心者帯のサポートにはそんなに期待できないしね)。自分はADCに向いてないんじゃないか、とその地点で思ってしまう人も多いはずだ。だがしかし、そんな中で自分が使ってみてしっくりくるな?と感じたものは運命の一体だ。僕はたまたまLucianがそうだった。Lucianに触れ、ADCの楽しさに気付いたと言っていい。この記事を読み、そんな運命の一体に出会い新たなADC好きが生まれることを願って終わりとします。

執筆者

FD/ゆだんロボ・うらカンポー

LoL情報の日本語翻訳ブログやってます S5銀4 ADC Rumble C9 つい廃 RTふぁぼ魔 リプ頂いたらフォロバします LJL CSは二度と見ません。


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